こんにちは、あやぞうです。
昨日は小学校の終業式でした。
実は長女、この終業式である大役を務めることになりました。
先日、娘の参観会で作文発表をしたという記事を書きました。
この時に発表した作文が、なんと終業式の1年生代表の言葉に選ばれたのです。
そのことを娘から聞いたとき、正直私は
「先生、なかなかチャレンジャーだな(;・∀・)」
とかなり驚きました。
だって、入学当時は一人で登校することができなかった娘です。
何かあると、モジモジして泣けてしまう娘です。
そんな娘に、そんな大役が務まるんでしょうか…!?
この1年間を振り返って
ピカピカのランドセルを背負い、期待に胸を膨らませてスタートした小学校生活。
新しい学校、新しいお友達、新しい先生。
すべてが新しい環境の中で、 娘の心の中には期待と共に小さな不安の種が芽生え始めていました。
母子分離不安の日々
入学から1週間が過ぎた時、それは突然訪れました。
娘が一人で学校へ行けなくなってしまったんです。
原因は『母子分離不安』によるものでした。
『母子分離不安』とは、簡単に言えば子どもが母親と離れることに強い不安を感じる状態のことで、通常3歳ごろまでに心の発達とともに収まっていくものなんですが、この時期までに母親との距離感をうまく掴めないまま成長していくと、場合によっては様々な身体的、精神的な症状が現れることもあるというものです。
長女の場合もこの母子分離不安によって精神的に不安定な状態になり、私と離れて一人で(お友達と一緒に)登校することができなくなってしまいました。
母子分離不安の日々については過去の記事をご覧ください。
この間、毎朝娘に付き添って学校まで一緒に登校しました。
日差しが強くなってきた5月には、二人で日傘を差して歩きました。
6月の梅雨時期には、雨傘、カッパ、長靴のフル装備で。
全身、大好きな水色に包まれて、雨の日も楽しく登校しました。
娘のリクエストでお守りも作りました。
ちょっとマタニティマークのパクリ疑惑もありますが…www
裏には保育園の頃から娘の目印のマークだったリンゴのアップリケを。
手縫いは苦手な母なので、縫い目ガッタガタ、刺繍ヨレヨレですが、愛があればオールオッケー!!
中には娘が自分で見つけた四つ葉のクローバーと、私からのメッセージ入り。
これを毎日ランドセルに入れていき、学校では道具箱の中に忍ばせて、不安になるとそこから出して握りしめていたそうです。
初めて担任の先生と面談した時、先生は私が作ったお守りを見て涙を流しながら、
「お母さん、すごい!娘ちゃん、よかったね~、ほんと、うれしいね~」
と娘に声を掛けてくれました。
「あぁ、この先生ならきっと大丈夫」この時私はそう直感しました。
この先生が見守ってくれるなら、娘はきっとすぐに元気になれる、と。
間もなくして、娘は2ヶ月の母子登校を経て母子分離不安を乗り越え、最初の頃のようにお友達と一緒に元気に登校できるようになりました。
それからは一度も後戻りすることなく、毎日楽しく登校できました。
すると、不思議なことにある日突然お守りが無くなってしまったんです。
娘は学校で落としたと思うと言っていたので、落とし物として届けられるかもしれないと待っていたんですが、結局最後までお守りが出てくることはありませんでした。
こんな“いかにも手作り”で、中身も葉っぱと手紙だけのお守りなんて、誰かが持っていくとも思えません。
でも、これを拾って捨ててしまうというのも考えにくいし…。
本当に不思議です。
お守りが無くなって、娘が気にして落ち込んでしまわないかと不安になりましたが、すっかり逞しくなった娘は、
「お守りが無くてももう大丈夫!」
と笑顔でその後も過ごすことができました。
うん、強くなったね!
お守りはきっと娘の成長を見届けて、もう大丈夫だと思ったから姿を消したんだと思うことにしました。
新しいお守りとともに
今回、終業式で学年代表の言葉を務めることになった娘。
当日は書いた紙を持たずに、暗唱しなくてはいけないということで、
「大丈夫かな…。ちゃんと言えるかな…」
と毎日夜になると不安と緊張で夜も眠れない様子でした(寝てたけどねw)
毎晩、お風呂の中や、宿題の本読みの後などに練習をして、なんとか本人も自信がもてるぐらいまで暗唱できるようになっていましたが、それでも少し不安があったようで、新しいお守りを作って欲しいと言ってきました。
ちょうどその頃は確定申告やら何やらでバタバタしていて、なかなかお守りづくりに取り掛かれなかったんですが、それでも娘の晴れ舞台の成功のためにと、前日の夜になってようやく新しいお守りを完成させました。
今回は毛糸を使った手編みのお守りにしました。
中にはお友達から貰ったという葉っぱと、私からのメッセージ。
「絶対うまくいくよ!大丈夫、頑張れ!」
ギリギリになって出来上がったお守りを渡すと、
「ありがとう!涙が出るぐらい嬉しい!ママ、本当にありがとう!」
と半泣きになるほど喜んでくれました。
きっと娘も不安だったんだと思います。
もっと早く作ってあげればよかったと、ちょっぴり反省…(^_^;)
私の応援で元気になれるなら、いくらだって応援するよ!
だって、あなたのママだもん!!
そして当日、娘は手作りの移動ポケットの中にお守りをこっそり忍ばせて、本番に挑みました。
「ちゃんとできたかな…」と、仕事中もソワソワ落ち着かず過ごした母。
お迎えの時に早々に娘に結果を聞いてみると…
大丈夫だった!うまくいったよ!!
と満面の笑みで応えてくれました。
よかった~。
ホッと胸をなでおろした母でした。
後で話を聞いてみると、「当日は何も見ないで暗唱しないとダメ!」と言っていた先生でしたが、本番用にきちんと作文を装丁してくれていて、「もしどうしても思い出せなくなった時はこれを見ていいからね」と渡してくれたんだそうです。
裏の写真は当日の発表の様子を帰りに貼ってくれたもの。先生、仕事も早い!
い、いい先生や~(´;ω;`)ウゥゥ
「暗唱じゃなきゃダメ」と言っていたのは、娘の力を発揮させるための言葉だったんだと、この時初めて気付きました。
事実、先生の言葉に後押しされて、バッチリ暗唱できるようになっていた娘。
それでも当日は朝からかなり緊張していたので、緊張しすぎて頭が真っ白になってしまわないかと心配していましたが、先生の心遣いのおかげで緊張もうまく解け、本人にとっても思い出に残る良い発表が出来たようで安心しました。
おわりに
今日、小学校では卒業式が行われます。
朝娘を学童に送っていく時に、スーツや袴姿の卒業生たちを見かけました。
あっという間に過ぎた1年間でしたが、あと5年もすれば娘もあんな風に成長した姿で小学校を巣立っていきます。
その間に次女も小学生になり、どんどん親の手を離れていってしまう…。
子育てに掛けられる時間には限りがあります。
小さなうちは苦労も多くて大変だなと思うけれど、それもいつかは終わりが来る。
後になって「もっとああしとけばよかった!」と後悔しないように、今の時間を大切に、子どもたちとの思い出を胸に刻みながら過ごしていきたいと思います。
みなさんも今しかない子育てライフを満喫してくださいね!
では!
想い出をフォトアルバムに残そう!