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4歳差姉妹(小6&小2)の子育てに奔走するアラフィフワーママの雑記ブログ。多忙のため縮小してお届け中。

台風24号の影響で初めて経験した14時間の停電&断水生活から学ぶこと【後編】

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こんにちは。アラフォーママのあやぞうです。

 

台風24号の被害による大規模停電発生から3日経ちました。

今朝の時点でもまだ山間部を中心に約1万6000戸余りで停電が続いていて、4日中の復旧を目指しているものの、倒木などで現場に入ることができない地域では回復までにさらに時間がかるそうです。

比較的早い段階で電気が復旧した当地も、物流の回復や損壊した家屋の修理など、まだまだ完全復旧までは遠い道のりです。

 

では前回の続き、 「台風24号の影響で初めて経験した14時間の停電&断水生活から学ぶこと」の後編です。

 

↓前篇 はコチラ

mamazakki.hatenablog.com

 

固定回線が使えない時の連絡手段の確立を!

実は今回の停電で一番不便だったのは固定回線の電話が使えなくなったことでした。

普段私も旦那もスマホを持ち歩いているので、大抵の連絡はLINEメッセージでやり取りをしており、停電時でも特に問題なく連絡を取ることができます。

同居の実母もガラケーを持っているためショートメッセージやEメールが可能。

電池式や車載の充電器があるので数日程度ならバッテリー切れの心配もありません。

ところが、隣の市に一人暮らしの祖母(89歳)の家には固定回線の電話しかなく、停電してしまうと電話が使えなくなってしまいます。

停電してから何度か電話を掛けましたが、受話器から聞こえてくるのは「おかけになった電話は…」というアナウンスのみ。

そこから得られる情報は「祖母宅も停電している」ということだけでした。

すぐ近くに叔父が住んでおり、普段から毎日祖母宅でご飯を食べたり買い物に連れていったりしているので、今回もきっとすぐに叔父が行ってくれているはずだと思ってはいましたが、叔父も携帯を持っていないため連絡がつきません。

 

おそらく同様に連絡がつかずに孤立してしまった高齢者の方も多かったと思います。

暗闇でひとりきり。

こんなに不安なことはありません。

 

叔父を信頼していないわけではありませんが、もしかしたら仕事で祖母宅に行っていないかもしれない、叔父に何かあったかもしれない…。

心配性な正確なので、どうしても悪い方悪い方へ考えてしまいます(-_-;)

結局仕事は午前であがり、午後は祖母宅へ向かうことにしました。

 

 

すべてが非日常と覚悟すべし

少し大げさに言いましたが、停電の影響は思った以上に色んなところに出ていました。

私は停電発生からなるべくツイッターやフェイスブックの情報をこまめにチェックするようにしていたので、「どこどこで信号が消えている」とか、「あそこのコンビニは営業してたよ!」とか、有益な情報をリアルタイムで受け取ることができていました。

そんな中で「ガソリンスタンドがやってない~」とか、「営業中のガソリンスタンドあったけど長蛇の列」というつぶやきを発見。

 

そうだ( ゚ ω ゚ ) ! !まずは燃料補給しなくちゃ!

祖母が住む隣の市までは往復で40㎞なので、まだ半タンクぐらい残っていたけど、停電の長期化に備えて早めに燃料補給しておくことにしました。

幸い会社の最寄りのガソリンスタンドが営業していたのでそこで給油をしましたが、案の定道路まで給油待ちの列ができていました。

燃料補給をして一旦自宅へ様子見に帰宅。

PM12:00の時点でまだ電気は復旧していませんでしたが、大家さんのご厚意でマンション外の給水タンクと、非常用電源が開放されていて、水と携帯電話の電源の確保ができるようになっていました。

我が家のマンションの大家さんはとてもマメな人で、こういう時もサッと対応してくれるので本当に助かります!

 

家には一応備蓄用の水(ペットボトル&ウォーターサーバー)もありましたが、給水タンクの水を2リットルペットボトルに1本頂き、簡単な洗い物や歯磨き用にしました。

 

PM1時、電気が復旧

そんなこんなで玄関先を行ったり来たりしていたときのことです。

玄関のドアを開けると、なんと電気がついてる…!?

 

…!!!つ、ついた~!!!喜

 

停電から約14時間。

ようやく電気が復旧しました!

 

そしてまず向かったのは冷蔵庫。

14時間も電源が落ちていた冷蔵(冷凍)庫。

庫内の温度保持のためになるべく開けないようにしていたんですが、それでもきっと駄目になってるものも多いだろうな~と諦め気分で確認してみると…。

 

な、なんとほぼ9割方大丈夫でした!!

 +:゚嬉シ+.。゚(●ノω`o)゚.+:。泣キ+゚:.’。

 

下手したら全滅も覚悟していたので、これは嬉しい!

冷凍室には凍らせたご飯や保冷剤が沢山入っていたのと、買ったばかりで封も開けていなかったロックアイスを保冷剤代わりに冷凍室に移しておいたのが良かったみたいです。

14時間電源が入っていなかったにも関わらず、冷凍室にあったものは全く溶け出すことなく、冷蔵室の牛乳やジュース類もほんのり冷たさを保っていました。

 

冷蔵庫スゲー

 

念のため傷みやすいもやしや生魚は処分しましたが、それ以外の食材は普通に調理して食べていますが、今のところ特にお腹が痛くなることもなく元気に過ごせているので大丈夫なんじゃないかな。

 

信号機が消えた国道は正にカオス

マンションの電気が復旧したところで、次は祖母の安否確認に急ぎます。

家を出ると、すぐに朝見た信号機の消えた景色が目に飛び込みました。

…全然復旧してないじゃん。

片側2車線の比較的広い道なのに、信号機が機能していない。

朝方よりも車が増え、信号機のない交差点を通過するのにはかなり気を遣うようになっていました。

それでも大きな混乱はなく、一方が何台か通過したら自主的に止まる車が出てきてもう一方が通過、また何台か通過したら誰かが止まってもう一方が通過、といった具合にドライバー同士譲り合うという状況は感動ものでした。

それでもところどころで事故が発生していて、中には横転してタイヤが空を仰いでいる車もあり、ちょっとでも間違うと自分もこうなるんだなというプレッシャーに半泣きになりながら運転を続けました。

 

国道に出ても状況は変わらず、信号はほとんど消えた状態。

仮に点いていてもあらぬ方向に捻じ曲げられていて、進行方向の信号を確認することができません。

さらに、パイバスが通行止めになっていた影響で国道は大渋滞で、通常30分ほどの道のりを1時間以上かかってようやく祖母宅に到着しました。

その頃には信号機のない交差点をいくつも通過してきた緊張感でもうグッタリ。

帰りにまた同じ緊張感が待っているかと思うと、本当に泣きたい気分でした。

その後の県警データによると、県内の信号機が消えた交差点での事故は3日午前7時の時点で人身事故が35件、物損事故が43件発生したそうです。

 

単1乾電池が入手困難に

祖母の家に入ると、そこには叔父の姿がありました。

よかった、やっぱり来てくれてたんだ。

それがわかっただけでも一安心です。

 

ということで、あとは無くて困っているものや欲しいものの確認と買い出しです。

聞けば、なんでも懐中電灯はいくつもあるんだけど、電池切れだったり点いてもすぐに消えそうな感じだったりということで、とにかくまずは電池の買い置きをしたいということと、復旧が長引くことを想定して2~3日分の食料の調達したいとのこと。

電池はいいとしても食べ物に関しては自分で食べたいものを選んだ方がいいだろうなと思ったので、祖母を連れて買い出しに出かけました。

叔父も車持ちなので買い出しはできるんですが、あまり気が利くタイプではなく祖母の気持ちを汲んでくれることは期待できないので、角が立たない程度に私がフォローすることにしました(^_^;)

 

祖母宅にあった懐中電灯は単1乾電池を3本から8本ほど使うもので、現状では電池の買い置きはありませんでした。

単1電池なんて今どきガスコンロの着火用ぐらいしか使わんし。

 

我が家もたぶん単1のストックはしてないです。

 

実はこの単1電池というのがガンで。

この後単1電池を求めて何軒か営業しているドラッグストアやスーパーをはしごしたんですが、どの店も単1電池のみが売り切れ

おそらくどこも似たような状況で、古い懐中電灯を引っ張り出してみたら電池が切れてたけど買い置きもなかった、ということなんでしょう。

そして単3や単4電池で使える懐中電灯は軒並み売切れており、買い直すこともできませんでした。

祖母宅には単3電池で使える懐中電灯もあったので、もうそれでいこう、ということになり、単3電池をしこたま買って、あとは数日分のパンやお茶、などを購入して帰りました。

後から気付いたけど、マンションの電気が復旧してるんだから、ウチのLEDライト持ってくれば良かったんですよね(;・∀・)

色々ゴタゴタしてると頭が回らないもんです。

 

私はこの後再びあのカオスの中を死ぬ思いで帰路につきました。

ほんと、大げさじゃなく怖かった!(;´Д`)モォームリ

信号ごとに過緊張状態が続くので、途中からは頭が痛くなったり気持ち悪くなったり、とにかく一刻もはやく家に帰って休みたい!という気持ちでいっぱいでした。

 

昨日確認したところ、祖母宅の電気は2日の夜に復旧したそうです。良かった~!

 

電気は復旧したけどテレビもネットも不通

思いのほか早めに電気が復旧した我が家。

これで停電騒ぎも一段落…と思いきや何やら様子がおかしい。

宅内にWi-Fiルーターがあるのに、どうもスマホのネット接続が鈍い。

いや、鈍いどころかタイミングによっては全く繋がらない。

これは変だぞ?ということでパソコンを開けてネット接続してみると「インターネット接続が見つかりません」とのエラーが。

げげ。

ネット回線復旧してないじゃーん(´;ω;`)

 

さらに、夕方のEテレ見ようと思ってつけたテレビにもエラーメッセージが。

わーん。

テレビも復旧してなーい!

 

まぁ、それほど緊急性はないからいいんだけど…。

おかあさんといっしょつけて!ねぇ、つけてよー!みたいよー!

↑こういう人がいるんでね、なだめるのに一苦労です(-_-;)

 

※その後、テレビは3日の午前に復旧しましたがネット回線は4日午前の段階でまだ復旧していません。

 

まとめ

そんなこんなで現在に至るワケですが、今のところネット回線不通以外の目立った被害はなく、子供たちも元気に小学校&保育園に行くことができ、大人たちも通常業務に戻っています。

今回の台風による停電は中部電力管内で延べ119万1310戸に上り、平成最大の大規模停電となったそうです。

現在もまだ一部地域では復旧しておらず、約1万戸余りが不便な生活を送っています。

我が家は14時間という比較的短時間での復旧となり、それほど大きなダメージは受けずに済みましたが、それでも精神的にはかなり疲労がたまりました。

これが長期間になった時、さらには避難所生活という事態になった時のことを思うと、その苦労は想像を絶するものだと思います。

また、復旧が早かった地域でも各所からの物品の流通が滞っているため、コンビニやスーパーなどでは現在もまだ品切れが続いており、入荷の目途もたっていない状態です。

すべてが停電以前の状態に戻るにはまだしばらく時間がかかりそう…。

今回の停電では色々と不便な思いもしましたが、災害シミュレーションとしていい経験となり、今後の防災対策について見直すいい機会になりました。

実体験を通して気付いたことや感じたことが沢山あったので、被災時に役立つ予備知識としてまた後日改めてまとめて記事にしようと思います。

前後編にわたって長文にお付き合いいただきありがとうございました。

 

では。