こんにちは。アラフォーママのあやぞうです。
三連休とは名ばかりの平常時×3倍くらい慌ただしい三日間+αが終わり、ようやく平常日程に戻ってホッと一息つきながらキーボードを叩いております。
ん?+α?
そうなんです。
実は連休最終日の月曜日に事件は起きました。
次女の耳掃除をしていた時、急に動いた次女の手が当たって綿棒が耳に深めにはいってしまったんです。
当然、次女は「ギャ~ッ!!」と悲鳴を上げて泣きました。
(うぅっ、思い出すだけで痛そう…。ごめんね)
すぐに抱き起して、耳が聞こえるか、激しい痛みがないか、左右交互に話しかけて確認をしました。
ひどく泣いたのは一瞬だけで、幸いその後は痛みもなく(本人談)聞こえも特に問題なかったので、その後はいつも通り買い物に出かけたりして普通に過ごしました。
一夜明けて火曜の朝、小学校に行く長女を見送ったあと、まだベッドで寝ていた次女を起こそうと声をかけたとき、初めて異変に気付きました。
次女の右手の指が血だらけ…。
一瞬何が起きたのかわからずパニックになりながら慌てて次女を抱き起すと、右耳周辺が血でベッタリ。
ぁゎゎ・゚・(;´゚д゚)ゞ・゚・ぁゎゎ・・
…昨日のだ!
どうやら寝ている間に傷から出血し、それが気になって自分で触ってしまった様子。
すぐに事態を把握した私は、さらに次女の耳をよくよく観察。
そして昨日と同じように痛みはないか、聞こえに異常はないかを確認しました。
ライトで耳の中を照らしてみると、血だらけで中が見えない。
素人判断ではムリなので、耳鼻科が開く時間を待って朝イチで受診することに。
ごめん、ほんとごめん。
耳掃除なんてしなきゃよかった(´;ω;`)
とりかえしのつかないことになってたらどうしよう…!
ごめんね、ごめんね、ごめんね…。
頭の中が真っ白で「ごめんね」ばかりがグルグル回っていた母をよそに、次女はDVDを見たりいないいないばあっ!を見てワンワンと踊ったりしていつもと変わらない様子。
私もそんな次女の姿を見て徐々に落ち着きを取り戻し、急いで支度をして耳鼻科へ向かいました。
ネット予約もできる耳鼻科なんですが、次女は初診のため受付が必要だったのでまずは窓口へ。
この地域では有名な耳鼻科なので混雑を覚悟していたけど、シーズン外(花粉症など)だからか割と空いていて1時間ちょっとの待ち時間で診てもらうことができました。
長女が中耳炎でお世話になった時は花粉症の時期で、初診が3時間待ちという総合病院並みの混雑ぶりだったので1時間が短く感じました…(´∀`;●)
待合エリアから「耳掃除はダメ!」のオンパレード
診察の順番が近づき、次女の名前が呼ばれました。
前の人の診察が終わるまで診察室の前にある椅子に座って待っていると、ちょうど目の前に耳のイラストが描かれたポスターが…。
そこには大きな文字でこう書かれていました。
「耳の掃除はやめましょう!」
…は?どういうこと!?
耳掃除ってしちゃだめなの?
そこには耳掃除がなぜいけないのか、詳しい説明がびっしりと書かれていました。
その横にも、その横の横にも、とにかく壁のいたるところに「耳掃除はよくない」といった内容の掲示物が沢山貼られていました。
そして次女の番になり診察室に入って待っていると、隣の部屋から次女の問診票(予め症状などを記入したもの)を見た先生の声が聞こえてきました。
「耳掃除していて当たっちゃった…」
やば。
「耳掃除だめ」ってめっちゃ書いてあったんですけど。
診察室にやってきた先生は私の顔を見るなり、
「ポスター見た?」
と一言。
「は、はいぃ…。すみません、無知で…。」
もう弁明の余地なし。
ほんと、勉強不足の一語に尽きます。
この後先生から懇々とお説教(先生的にはただ説明してくださってるだけなんだけど、私は叱られてる気分でした…反省)を受け、改めて“耳掃除”に対する知識の甘さを痛感しました。
おそらく私と同じように「耳掃除しちゃいけないの!?」と驚いている方もいるかと思うので、ここからは先生の説明と耳鼻科でいただいたパンフレットをもとに耳掃除についての新常識をまとめてみました。
お子さんだけでなく大人にも通じるものなのでぜひ読んでみてくださいね。
耳あかって何?
そもそも耳あかってどうして出てくるんでしょう?
実は耳あかは“鼓膜の老廃物”なんだそう。
鼓膜も外耳道も皮膚でできていて、鼓膜は中心から外に向かって新しく生まれ変わっています。
古い鼓膜は徐々に外へ向かって外耳道の皮膚になって移動し(①)、入り口まで来ると最終的にははがれて耳あかになります(②)。
本来耳あかは入り口にしかなく、次の皮膚がはがれるときに自然に外に排出される(③)という仕組みになっているそうです。
耳あかが溜まるのは“耳掃除”のせい!?
「あのね、耳掃除なんて昔の間違った常識なの!ね?お母さん、もうわかったよね?」
は、はいぃぃぃ…(;'∀')
今回の診察中、何度も先生に口をすっぱく言われた言葉です(^_^;)
「耳掃除をせずに放っておいたら、耳あかが耳に詰まってしまって耳鼻科で取ってもらった」という話を聞いたことがあります。
「だから定期的に耳掃除をしないと!」と耳掃除をすることを勧める人もいますが、それはもう昔の誤った常識なんだそうですよ!
さらに早口で次々と説明は続きます。
「耳あかが詰まる原因は耳掃除をしないからじゃなくて、せっかく入り口まで出てきた耳あかを耳かきや綿棒でまた奥へと押し込んじゃうからなんだよ」
なんと!(二度目)
良かれと思ってやっていた耳掃除が、かえって耳あかを詰まらせる原因になっていたんですね。
「たとえば、動物は耳掃除しないでしょ?だって必要ないから”」
た、確かに。
もし耳掃除をしないと耳あかが詰まってしまうとしたら、動物は耳が聞こえにくくなって獲物を捕獲したり、敵から逃げるのが困難になってしまいます。
そう考えると耳掃除をしなくても自然に耳あかが排出されるのはごく当たり前のことなんですね。
先生のお話は目からうろこ、耳から耳あかwが落ちる気分でした!
耳かきや綿棒で耳に傷がつく
さらに先生のお話でとても勉強になったことがありました。
耳掃除をするときは耳かきや綿棒を使うことが多いと思いますが、耳の皮膚はとっても薄く傷つきやすいため、綿棒のような柔らかいものでも簡単に傷がついてしまいます。
傷ついた皮膚は炎症をおこし、それがかゆみになって余計に耳を触りたくなるという悪循環になってしまうそうです。
酷くなると痛みや耳だれの原因にもなるので耳かきや綿棒で耳掃除をすることは絶対にやめましょう、とのこと。
そうだったのか…。
時々耳がかゆくなって耳かきしたくなることがありますが、もしかしたら何らかの刺激で耳の中が炎症を起こしてしまっているからだったのかも。
それを耳かきや綿棒で触ってしまうから、またかゆみがぶり返してしまうんですね。
耳のお手入れ
基本的に耳の穴に耳かきや綿棒を入れるような“耳掃除”は必要ないそうです。
耳の入り口に耳あかがついて身だしなみとして気になる場合は、できれば家族など別の人に見てもらって外側の汚れのみ優しくふき取るようにしてくださいとのことでした。
やわらかい耳あか(湿った耳あか)の人でも耳掃除は必要ないそうです。
また、お風呂やプールで耳が濡れてしまっても、耳の中や鼓膜は皮膚と同じなので極端んに言えば手が濡れたのと同じ。
濡れた手が乾くように、耳の中も乾いて終わり。
「水が入ると中耳炎になる」というのは昔の迷信(?)なので、特別に拭いたりすることも必要ないそうです。
まとめ
とにかく“耳の中は必要以上に触ってはいけない”というのが基本だそうです。
耳鼻科の先生によると、
「目や耳の中は、触られそうになると反射的に『イヤッ!』と避けたり防いだりしようとするでしょ?つまり、それだけ大事なところってこと。そもそも触られたくない場所なんだから、触ったらダメなんだよ。だから子供も耳掃除しようとすると嫌がって手で払おうとしたりするでしょ?」
とのこと。
確かに今回の次女も、その『イヤッ!』って動いたことで怪我につながったんだしね。
そして追い打ちをかけるように
「帰ったら綿棒全部折って捨ててください」
と言われました(;^ω^)
まぁ、それはキツめの冗談としても、今回の教訓をもとにあやぞう家では“耳掃除禁止令”が発令されることとなりましたw
皆さんも耳の中を触りすぎないように注意してくださいね。
それにしても、綿棒は色々使い道があるからいいとして、耳かきって耳掃除以外に何に使ったらいいんだろう?