こんにちは、あやぞうです。
難産だった初めての出産、そして二度目の妊娠は化学流産。
それから1年後、三度目の妊娠は稽留流産でした。
悲しい経験が続きましたが、さらに1年後、四度目の妊娠が発覚しました。
四度目の妊娠
稽留流産から約1年、四度目の妊娠が発覚しました。
自然流産で子宮がきれいになっていたため、妊娠しやすい状態になっていたのか、思っていたよりも早く再び妊娠することができました。
「三度目の正直」という言葉があるように、今度は大丈夫だろうという前向きな気持ちと、「二度あることは三度ある」という後ろ向きな気持ちとが入り混じり、複雑な心境で日々を過ごしていました。
どうか三度目の正直であってほしい。
毎日そう祈り続けて過ごしましたが、願いが叶うことはありませんでした。
7週で心拍確認、母子手帳交付
妊娠初期で一つの山とも言われている心拍確認。
心拍が確認できれば流産のリスクが少なくなる、と言われています。
前回の妊娠では心拍確認ができないまま赤ちゃんの成長が止まってしまい、7週で稽留流産となってしまったため、まずはこの心拍確認が一つの目標でした。
妊娠7週の健診時、モニターに映る胎児の画像に、チカチカと動くものが見えました。
「心臓動いてますね!」
長女の時から担当してくださっている先生も一緒に喜んでくれました。
「次回の健診までに母子手帳を貰ってきてください」
よかった、これで一つ山を越えた。
私はホッと胸をなでおろしました。
あとは順調に育ってくれることを祈るだけです。
私はその足で役所へ向かい、母子手帳を交付してもらいました。
久しぶりに見る真新しい母子手帳に、何とも言えない喜びを感じました。
9週の健診で心音が消える
それから2週間後、9週目での妊婦健診でまさかの事態が起こりました。
この日から経腹エコーに切り替わり、診察台の上で横になってお腹の様子を見てもらっていたのですが、なんだか先生の様子がおかしいのです。
エコーの機械を色んな角度から何度も何度もあてては、険しい表情でモニターを見つめていた先生が、ようやく口を開いて出た言葉は、
「赤ちゃんの心拍が見つからないです」
一瞬、何を言われたのかわかりませんでした。
「位置が悪くてうつらないだけかもしれないので今の時点では何とも言えないけど、おそらく心拍が止まってしまっていると思います。1週間後にもう一度診てみましょう」
そう言われてようやく事態が把握できた私は、「あぁ、またか」と果てしない絶望感に襲われました。
待合には前回と同じようにお腹が大きな妊婦さんが沢山座っていました。
私はそれを避けるように離れた席に座り、ただ茫然と壁を見つめていました。
なんで私ばっかり…、私何か悪いことしたかな…。
そんなことばかりが頭の中をグルグルと回っていました。
ショックで顔色が悪かったのか、その後会計が終わるまで看護師さんが付き添ってくれていましたが、それが余計に現実であることを物語っているようで逆に辛かったです。
病院を出て車に乗った瞬間、それまで堪えていた涙が溢れてきました。
なんでだろう?なんでだろう?なんでだろう…
もう赤ちゃん産むのはムリなのかな…
家に着くとちょうど休憩で旦那が戻っていて、私の顔を見た瞬間にすべてを察知して何も聞かずにそっと側に寄り添ってくれました。
その夜、長女のお世話は旦那とばぁばに託し、私は涙が枯れるまで泣きました。
なかなか現実が受け入れられず、「もしかしたらまた心臓が動き出すんじゃないか」とか「心拍が消えてもまた見えるようになるんじゃないか」と、ネットの体験談を読み漁っては、奇跡が起きたという話を探していました。
稽留流産確定
翌週、もう一度エコーで胎児の様子を確認しましたが、やはり心拍は見えず、大きさも9週の時のまま成長が止まっていました。
「残念だけれど…」
先生の言葉を聞いたとき、私はなぜか「産科医って大変だな、こんな風に辛い宣告をしなくちゃいけないなんて」と他人事のように感じていました。
この1週間、泣くだけ泣いて、涙と一緒に悲しい気持ちも流れてしまったのか、不思議と冷静に現実を受け止められるようになっていました。
9週での流産のため前回よりも出血が多くなると思うけれど、まだ自然流産でも大丈夫という説明を受け、今回も自然流産を選択しました。
多少リスクはあるけれど、亡くなってしまったとはいえ赤ちゃんを無理やり母体から出すのは嫌だったので、赤ちゃんの意思で出てきてくれるのを待ちたいと思っての決断でした。
ただ、自然流産は大出血や痛みが伴うこともあるため、不安な場合は手術するのも一つの選択肢だと言われました。
それから2週間、自然に出てきてくれるのを待ちましたが、何の変化もないまま次の診察の日を迎えました。
「もう2週間待って出て来なければ手術にしましょう」ということになり、次回の診察予約と同時に手術の予約を入れました。
自然流産
手術予定日の数日前になっても出血がなく、「これはもう手術だな」と覚悟を決めてその日を待っていると、手術前日の夕方、ギリギリのところで出血が始まりました。
前回と同じように生理痛みたいにお腹がシクシク痛み出し、少量の出血がありました。
「はじまったな…」
そこから一気に出血量が増え、ドクッドクッと子宮の収縮に合わせて血が噴き出してくるのがわかりました。
前回は7週だったのに対し、今回は9週まで育っていたため、出血量も前回よりかなり多くなっていて、夜用ナプキンがものの数分でいっぱいになり、出血が落ち着くまでの1時間ほどの間に何度もナプキンを交換しました。
途中でゴロンと大きな塊状の物が出て、それからは少しずつ出血が減っていきました。
医師から「塊状の物が出たら持ってきてください 」と言われていたため、ナプキンごと包んで密閉袋に入れて保管しておきました。
塊が出てしまうと急速に出血は収まっていき、痛みも無くなりました。
「あぁ、これで本当に終わってしまったんだ。ありがとう、ちゃんと出てきてくれて」
そう思った瞬間、また少しだけ涙が出ました。
不育症検査
事前に「自然流産しても子宮内に残存物がある場合は手術で取り除く必要がある」と言われていたため、翌日は念の為手術の準備(絶飲食、化粧なし)をして病院へ向かいました。
手術前の診察の際にエコーで確認すると、子宮内はほぼきれいになっているとのことで、その場で残りを鉗子で軽く掻き出して処置は終了になりました。
そして処置後には念の為に不育症の検査も受けました。
「不育症の検査は色々あって、それによって流産しやすい原因がわかるかもしれないし、わからないかもしれない。流産の原因はほとんどがまだわかっていないのが現状です。あやぞうさんの場合はまだ2回目の流産なので(最初の化学流産は含めない)、本格的な不育症を疑うにはもう少し様子を見てからでいいと思う」とのことだったので、今回は保険適用で出来る範囲の検査をすることにしました。※一般的には3回以上連続して流産した場合に不育症を疑うそうです。
私としては、もし不育症なら逆に対処のしようがあるんじゃないかと淡い期待を抱いていましたが、結果はすべて問題なし。
結局この時の検査では不育症の疑いは見つかりませんでした。
ただ、完全に不育症の疑いがゼロという訳ではないので、次にもし妊娠した場合は薬を使って妊娠の継続を試みましょう、とのことでした。
次の妊娠…。
「また会いましょう!待っていますよ」
そう言って笑顔で見送ってくれた先生。
今回もまた悲しくて辛い結果になってしまったけれど、まだ諦めない。
絶対にもう一度この子をお腹に迎えて、今度こそしっかり産むんだ!
「はい!必ずまた戻ってきます。その時は宜しくお願いします!」
私も笑顔で診察室を後にしました。
そしてまた1年後、五度目の妊娠へと続きます。
この妊娠での出産予定日は3月28日でした。
旦那もばぁばもこの時のことはすっかり忘れてしまったようですが、私はひとり春になるとひっそりと思い出して、あの時の子は次女なのかな?それとも別のお母さんのところへ行ったのかな?なんてふと考えたりしています。
【追記】
ついに次女の妊娠・出産レポ突入です!